1冊は成美堂刊行の「LEATHER WORKV」です。
もう1冊は日本ヴォーグ刊行、クラフト社監修の「革のデザイン」です。
LETHER WORKVは以前ご紹介した本の続編です。
今回はカービング特集というだけあってカービングの刻印カタログや製作風景なども載っています。技法的な解説はありません。バリーキングなどのマニアックな刻印も載っていますが軽く紹介している程度です。
基本的にブランド品カタログ本だと思ってください。タンナー見学などのマニアックな記事が革屋としては興味深いですね
前回と同じく当店では販売はしておりませんのでお近くの本屋さんでご購入ください。この手の本は買い損ねると後々手に入りにくくプレミアがつきがちですのでお早めに。
Amazon:leather workV
他方「革のデザイン」は「革の技法」の続編ともいえる内容です。
前回が浅く広く一般的な技法を伝える本で、初心者の方に勧めやすい本でした。今回も縫い方や裁ち方、編み方などがのっている一方でシャーリングというクラフト社独自の化学薬品の紹介やクラフト社の革ミシン「ホームレザー」の紹介なども載っています。
載っている作品はそこそこ面白いものも多いのですが、巻末の作成ページのページ数が少なく、製作するときには自分自身である程度想像しなきゃいけない部分がありますね。
初心者の人には勧めづらいですが、ねじり結びや革レースによるニット編みが載っている本は珍しいですね。そこらに興味ある人はかって損はないかと。1冊1365円になります。
これがシャーリング液を使った作品。ソフトな革に使用し、縫った部分を収縮させます。筆で塗るとその部分がクシャっとなり面白い風合いが出る薬品ですね。また取り寄せて使ってみましょう。