でその続き。
「カビじゃねぇの、この点々?」
「違うわよ〜
カビならほっといたらどんどん繁殖するでしょ?これはこのままだと思うよ」
「じゃぁ何?」
「Mくん、その本読んでないの〜?」
「皮革ハンドブック?電車通勤時によく読んでいたんじゃがなぁ、、どこよ」
「ほら、このところ」
タンニン鞣しの鉄染みの話か。
「もちろん読んでいるが、関係あるの?この制作者さんは鉄のものは周囲にないはずじゃが」
「あまいわね〜 例えば漉き機があるなら刃を研いだ時の微細な鉄粉。それがどこかに付着したらもう鉄染みる。水道水の中が錆びているなら出てきた水はもう鉄分を含んだ水よ〜」
「!!そうか!確かに皮革ハンドブックのこの話でも『雨ふったときにトタンから垂れてきた雨水にサビが触れていたがために鉄染み起きたんじゃないの?』という話だったな」
「タンニン系の薄い色の革や、ナチュラルで立体成型すると簡単に出てくるよ、この染み。私は中の成分の問題かな、と思ったけど,他の職人さん曰く、『掃除して、鉄分を排除。それが肝心』と言っていた。例えば水を入れる容器をステンレス容器からプラスチック容器に変えただけでも如実に減ったわよ〜」
なるほどなぁ。。
立体成型時に限らずタンニンなめしの革を使う際はそばに鉄分がないように気をつけましょう、という話でした。水は精製水とか使ったほうがいいのかもなぁ、、
日常に有る鉄粉に関しては、管理は難しいでしょうね。
とりあえずは、レモン果汁100%で、目立ちにくくはなりますがねぇ。
鉄染みにレモン汁はよく言いますね。
そういや、、、と検索してみたら辻永さんのところで実験していたので張っておきましょう
TUZIE-TUZIE実験室その1:鉄染み除去
http://www.tuzie.jp/23zknst/01tetu01.html
ご助言感謝です!
確かに、機会工具や鉄製の万力やクランプ等そばにあります。キャメルやナチュラルによく出ますし、おおよそ当たってます。水道水もちょっと調べる必要がありますね。本当に小さいものは霧吹きで湿らせているのですが。そちらには殆ど黒い斑点は出ないですしね。置き水で湿らすのが対策かも?
前述している職人さんは「掃除せぇ、掃除!」と言っていましたわ。
また今後もよろしくお願いします