閉館時間間近であわてて写真を撮りにいきましたので「確かこの展示物はここにあったはず」と
思い出せるものしか撮れませんでした。
まぁ、レアといやレアなものです。

上記はアイヌが羽織っていた鮭革利用による羽織です。
長時間の革の説明をする際によく話すのですが、革は「肉をとった余り物利用」です。
大概の皮は鞣して革にすることができます。
単にそれが需要と供給、コストとリターンに見合うか見合わないかだけの話です。
が、過去の時代は手に入るものは大事にしたのですべてのものを使おうと人間は思いました。
動物を獲ったならば肉から血液、骨、革、しっぽなど余すことなく使います。
このアイヌの鮭革羽織はそれを表すいい例示としてよくしゃべっています。
寒い国である北海道でアイヌたちはどうやって皮をなめしたんだろうかな、とも不思議に思います。
イヌイットたちと同じように口噛み鞣しでもしていたんだろうかねぇ
鮭革は現在でもあります。
「鮭 革」で検索すれば色々と出てきます。
【TDW2011】鮭の皮のiPadケース!?ノルウェーからやってきたオーガニックなサーモンレザーのアクセサリー「LAKS! BY LISA」 | greenz.jp グリーンズ
(このタイトルも厳密に言えば『鮭の革のiPadケース』だよなぁ。。)
pdf 鮭皮の有効利用 佐藤昌弘 著 - 1999 北海道大学農学部技術部研究・技術報告
さてこっちもアイヌによる革の鎧。


素材は海獣であるトドだそうで。
日本の鎧でも鹿革が使われていましたが、あくまで補助的でメインは木材でした。
西洋や中国でも初期は革鎧が使われていましたが本土の鎧ではあまり使われていなかったように
思えます。
民族学博物館は民俗学や異国を見に行く、歴史を知る、以外にも造形的美術的に面白いものが
多く作り手ならば行ってみて損のない博物館です。
アイヌの文様を見るのが好きで一時期よく見に行ったものです。
今回は時間が足りず駆け足もいいところでしたがまた時間ができたら革関係の展示物を色々と紹介したいものですな。
タグ:革の話をしてみよう
ここは色んな道具もありますよね。
それから写真撮り放題。
個人的には建築も好きです。
みんぱくは作り手ならば見に行って損のない場所ですよね。行く度に写真撮りまくっていますわ。
今回は雨宿りでビデオテークをひたすら見ていました。革以外にも彫金木工彫刻ビーズ織物と手工芸の技術動画が見放題。1日あっても時間が足りない博物館ですね