10月13日にジャパンレザーアワード懇親会に行ってきた part1 : レザークラフト・フェニックス

六本木ヒルズか。。果てしなく私とは合わない場所だな、と実感。
このお膝元のテレビ朝日のホールで行われました。

会場の感じなどは置いといて、、、
なによりも出展者の作品を実際に見よう!と見たのですがこれがものすごい!
とにかく素晴らしい。
なにがどうすごくて素晴らしいのか?
今回は応募点数200点オーバーに対して一次審査が行われました。
(なぜ一次審査を行ったか、などは前回参照)
審査員には百貨店のバイヤーさんが主体のため「webで見たあれが見たかったのになぁ、、」というケースも多々あったのが残念です。
webでは一次審査通過かどうかわからないのも難点ですな。
ですが!
写真は所詮写真ですわ。
(あぁ、身内から恨み買いそう。。)
百聞は一見にしかずであり、写真100回見るよりも実物1回のほうがインパクトはものすごくでかいです。
例えば。。
suzusen | メンズバッグ部門 | JAPAN LEATHER AWARD 2012 Web投票会場 | ジャパン レザー アワード 2012
有限会社 鈴仙の鈴木氏によるこの鞄、上記webで見るのと実際に見るのでは衝撃が全然違う!
実際に見ると「おっ、思ったよりも小さいな」と思いました。


が、実際に手に取ると贅沢にワニ革が使われていて驚きました。
これも触らなきゃわかりません。

それにこちら。
tetoteeto | メンズ部門 | JAPAN LEATHER AWARD 2012 Web投票会場 | ジャパン レザー アワード 2012
メンズアマチュア部門のエスペランサ靴学院 高橋 恵介さんが作った靴。


背後のカバーは底革を積み重ねて削った力作。
良く言えば「ものすごく若さにあふれた荒々しい」作品。
悪く言えば「若さにあかせて作りに無茶がある」作品です。
でもこれには写真では絶対に伝わらない若さという力強さがあります。
個人的にすごいな、と思ったのは下記。
| レディースバッグ部門 | JAPAN LEATHER AWARD 2012 Web投票会場 | ジャパン レザー アワード 2012
(株)井野屋の玉井氏が作られた鞄。
web写真で見たときは「ふ〜ん」という感じだったのですが、会場で見るとその大きさとインパクトがものすごくガツン!ときます


手間込んでいるな、と感心しました。
orgando | メンズバッグ部門 | JAPAN LEATHER AWARD 2012 Web投票会場 | ジャパン レザー アワード 2012
この鞄も上記webを見てから下記写真を見てみてください。
風琴堂の伊藤氏の作品。

パッと見は丁寧なブリーフケースですが、、

内装の黄緑がものすごく艶やかです。
これはwebでは見れない部分であり、きっと作り手はこれを感じてもらいたかったんだろうな、と思います。
この右の鞄も株式会社猪瀬の杉山氏の鞄。
Flathority | メンズバッグ部門 | JAPAN LEATHER AWARD 2012 Web投票会場 | ジャパン レザー アワード 2012

「猪瀬なら販売すればいいのになんで販売不可なんだろうなぁ」と思い実物を見ると
「あぁ、これは販売したくないだろうな(-_-;)
手間かかりすぎている」と実感しました。
アマチュア部門の下記の品も実際に写真で見たイメージと実物の柔らかさは全く異なりました。
樽ショルダー | メンズ部門 | JAPAN LEATHER AWARD 2012 Web投票会場 | ジャパン レザー アワード 2012

こちらの靴もアマチュア部門ですがとても丁寧な作りでした。
靴にしてから鞣した靴 | メンズ部門 | JAPAN LEATHER AWARD 2012 Web投票会場 | ジャパン レザー アワード 2012

レディースバッグ部門の株式会社櫻井の櫻井氏によるこちらの鞄だってwebで見るよりも実際に中身を見たら使いやすそうで感心しました。
パープルクラウド | レディースバッグ部門 | JAPAN LEATHER AWARD 2012 Web投票会場 | ジャパン レザー アワード 2012


会場の風景は?
会場の作品はこんな感じでこじゃれて展示されています。
ただ、懇親会の間は照明が落とされてライトアップ的にされていました。
そのため色合いがわかりづらくなったのが残念です。




でもわざわざ行くのも大変じゃん?行く意味あったの?

懇親会、ということで会場には40人ほどが来られていました。
よくまぁこんな急な告知で40人も来たものです。
「でも九州から来た作り手の方もいるんですよ」
九州!?
関西から来た私でも大概だと思ったんじゃがねぇ。。
「でもムラキさん、用意したお酒やカナッペが結構あまっちゃいましたね」
いいんちゃう?
飲み食いするよりも出展者同士でしゃべるほうが結意義だ、と参加者は思ったというわけでしょ?
それならイベント主催者としては成功だと思うよ。モギュモギュ
みんな飲み食いしてシーンとしているイベントなど目も当てられないわ。ノミノミ
「ん〜、主催社としてはそう言ってもらえるとありがたいですね」
この会場にいるほとんどが作り手なりデザイナーなりメーカーなり、ってのはものすごく面白い。
誰に声かけても全員が革で何か作るなりしている人ですもの。
ぶっちゃけて言うならこの懇親会に出るためにもジャパンレザーアワードは出展する価値があるとすら思います。
惜しむらくは、、、
・会場にいる人間はどの作品を作ったものかわからない。
どうせなら作品に「懇親会に出席しています」と札でもつけときゃいいのに。
・雑貨部門が激戦区すぎる。展示方法もうちっと考えて欲しい。すごいゴチャついている。
応募205点中「雑貨」くくりで60点ってのは問題ありすぎだ(~_~;)
アパレル・財布・工芸など分けなきゃやべぇぞ、この部門
とりあえずはこんなところかな
ジャパンレザーアワードの出展作品を見るのはものすごく面白いです。
ただ、その作品を見るためだけに東京まで行くのは大変かもしれません。
ですが懇親会+そこで作品も見れる、となると行く価値があがります。
普段の自分の周り以外の作り手と交流できるのはめったにない機会です。
(メーカー勤務であればあるほど自分のエリア外の作り手と会いにくくなりますしね)
なんというか一種の合コンという側面があるように感じました。
(野郎8割ですがな!)
この懇親会は出展者だけが出席できます。
「ちょっとおもしろそう」と思った方は是非来年出展してみてくださいな。
中のグリーンもそうですが、Webでは大きさがわかってもらえないのも難点だなあと思いました。
写真3点なら3点で「こう撮ってほしい!」と指定できるといいなと思いました。応募作すべてを撮るカメラマンには地獄ですが(笑)
昨年は懇親会もなかったのですが、懇親会をするとわかっていれば予定もしていたのですけどねえ。行きたかったんですが、予定もあったし遠いし、結局行けませんでした。来年応募するときには懇親会があると予定しておくことにします(なかったりして)。
あの鞄、前回のアマチュア部門メンズグランプリの伊藤さんのだったんですな。昨日記事を書きながら気づきました。
実にいい色の組み合わせでしたよ!(・ω<)
写真は指定したらカメラマンが混乱するので「ここを見てもらいたい!というアピールがあるなら自分のfacebookなり動画で紹介しなさいよ」というのが事務局の考えだと思います。
「自分のアピールは自分でやりなさいよ」ってことかと。実際色々な人が伊藤さんと同じ不満を持ってられましたわ^^;
懇親会はすごくいいです。
前回のblogでも書きましたが急遽決まった内容だったため泣く泣く出席出来なかった、という声を何度か聞きました。
このblog記事で会場の雰囲気が少しでも伝われば、と思います。
今後もよろしくお願いします。