〜革を学ぼう!革で遊ぼう!〜 kids' leather programs

今回も皮革産業連合会から眺めるスカイタワーは絶景絶景。

出だしにもあったようにもろもろもろもろもろもろの事情で今まで使ってきた革育、という言葉は使えなくなり、今後はkids leather program、略してKLPを使っていきます。
あぁ、今までの革育タグ張り替えなくちゃ。。
もろもろもろもろもろもろの事情は聞かないでください(-_-;)
さて。改めてKLPって何よ?
「次世代を担うコドモたちに革を触ってもらうことで革に興味を持ってもらい彼らが初給料なりで革製品をgetしてもらう!さらにあわよくば革業界に入ってくれないかな〜」という遠大な計画のこのKLP。
皮革産業連合会(=JLIA)が音頭をとって行なっています。
音頭をとっている、といっても直接にJLIAは動きません。
「子どもたちに対する活動を行なっているNPOや団体、児童館などに無償で端革を送りますのでそれらをどう使うか企画してコドモたちに革に触れてもらってちょうだいね」と、JLIAはバックアップがお仕事です。
既にこの会議に出始めて3年目、か。。
なんか随分と関わってしまったものです。
周りにいるのは各革業界のお偉方ばかりで毎回毎回毎回胃を痛めつつ好き勝手に暴言を吐いています。
今回のお話は?
昨年はNPO法人NPO法人 コドモ・ワカモノ まちing さんにお任せして1年活動してもらい「コドモのどう革をアピールするか」「実際の反応は?」などのデータを蓄積してきました。
で、彼らに今後このような活動をする、と報告を受けたのでそこらで面白いな、と感じた点をてらてらと。
キット作成

ちょいと前から当社の円盤駒を使ってもらい、刃型が使えるようになったのでそれを活用してNPOさん独自でキットを作ろうかな、というお話。
「じゃぁJLIAでキット作ってそれを配れば」という声も出席者の中からも出てはいるのですが、JLIAとしてはあくまで端革提供に徹してそれらをどう使うかは各団体さんにお任せしたい、というスタンスです。
そりゃ出席者の知識や縁を使いまくれば立派なキットの知識は集まります。
が、それをやってJLIAが販売や卸をするともう本末転倒。
「JLIAに所属してキット販売で利益あげている当社があるのにJLIA自らが格安or無料で配るとは何事ぞ!」という叱責が出ると怖いわけで。会員さんの邪魔しちゃいけませんわ
JLIAとしては革のプロが動くんじゃなくて「コドモさんと向き合うNPOや団体さんの知識や経験で端革を使って欲しい」というのが本旨、とのこと。
JLIAで立派なキットを作って子供さんに持って帰ってもらって「あぁ、革って無料で手に入るんだ」と思われたら結果的に首がしまっちゃうわけです。
立派なキットを作ってコドモさんに満足してもらう、がゴールではなく、
「これを入り口にして革に興味を持ってもらい、そこから各地にある革製品ショップや教室、クラフトショップに流れていって欲しい」わけです。
KLPはあくまで入り口です。
パンフレット制作

革ってどういうものなんだろう、ということを学んでもらうパンフレットは必要であり、今期も新しく印刷します。
で、そこから更に学びたい・レザークラフトをしたい、となったときはKLPのサイトで全国の教室やワークショップの案内をみてもらう、という流れを作ります。
紙芝居、、、って、ほんき!?

紙芝居で革の説明!?なんでまた?!動画とかのほうがええんちゃうの?
NPO法人 コドモ・ワカモノまちing代表さん
「ムラキさん、紙芝居を馬鹿にしちゃいけませんよ!
紙芝居は
・演じ手が自分で速度や展開を調整出来る
・徐々に端から見えることでコドモの期待を高める
など様々なメリットのある有効的なツールです。
例えば時間が押しているな!と思ったら1枚飛ばしてしまう・説明を省略する、などもできますし、
逆に「おっ!ここらへん食いつきがいいな!」と思ったら更に深く話すことも可能です。
「食いつきがいいな!」と思ったら次の紙芝居をめくる速度をゆっくりと焦らすことでさらに集中力を高めることもできます」
おぉ!眼から鱗だなぁ
なるほど、確かに面白いツールですな。
で、今後はどないするの?
革の専門家に任せる、でのはなく、コドモの専門家に任せる、というのは結果的に成功だと思います。
多分このblog読んでいる方で革の知識が深い方はたくさんたくさんおられますが、じゃぁ、その方たちがコドモに革の興味を抱かせられるかはまた別問題です。
言い方はすごく乱暴ですが、「コドモと目線の高さをあわせられる専門家に革の知識を教える」ほうが楽なわけです。
逆に「革の知識がある専門家にコドモの扱い方を教える」ほうがJLIA的には困難なわけです。
作り手として、さらには材料店であるフェニックスの末席として革業界ふらふらしていると散々散々散々散々散々「革業界、昔はよかった」という言葉は聴いてきています。
ですが未来に対して投資を行える余力があるだけまだ恵まれていると思うわけで。
また今後もKLPの動きがあれば報告します。
「私もこれにかかわってみたい!」と思う方はKLPにお問い合わせください。
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