ジャパンレザーアワード記念のバスツアーpart1 靴工場はめさ面白い: レザークラフト・フェニックス
11時15分関西整靴出立
11時半 レザークラフトフェニックス到着


・今回はじめてフェニックスに来た・4年ぶりに来た、という人もいるので革や金具、買い方の説明などを。
まぁ、ツアー日程がカツカツなので各革屋さんでの滞在時間は30分ほどしか時間がありません。
ですのでほしいものや写真などをバシバシっと写真撮っておいて、後日ネットなりで注文してくださいな、という体制に。あぁなんて便利な時代
12時10分 近所の洋食屋さんで昼食1時間
せっかく遠方から大阪に来てもらうから昼食何にしようかな、と散々悩み。
10人クラスになるとお好み焼き屋さんなどは出てくるのに非常に時間がかかるし、たこ焼き屋は昼食じゃないし、串かつは昼食には重いし。。。うどん屋、と思うけど、大阪のうどんは最近流行のコシのあるものでもないし、山形や関東の人がいるのに蕎麦屋いくのもなぁ、、
友人「今最もトレンディ〜なスポット阪●レストランにいってフレッシュジュースを飲もう、とか」
うっ!それはそれでかなり魅力的だけどそのために梅田までバスで移動するのがもったいない。。
と散々散々悩み結局近所の洋食屋に。
せめてメニューに牛肉使ってください、とでも言っておいたほうが良かったかな
13時10分 出発
13時15分 割り漉き屋
以前紹介した割り漉き屋さんですな。
割り漉き屋さんの仕事を動画で紹介しよう: レザークラフト・フェニックス
革を使っているけど見ることがほとんどない割り漉き屋さん。
行った日は連休明けだっただけあってシッチャカメッチャカに忙しそうでしたが社長自ら色々と紹介してくれました。

更には実際にどれだけ割り漉き機がスパンっ!と切れるか試してみよう、ということで特別に紙で切ってもらいました。

どないやった??
nijigamitoolさん「手応えがまったくなくスパンと切れました。こんな切れ味ははじめてですよ`,、('∀`) '`,、」
あなたと知り合って2年ほど経つけどそこまで笑うあなたをはじめて見たわよ、私は、、、(-_-;)
13時45分 出立
13時50分 塩漬け屋到着
塩漬の前田良商店さん到着。
株式会社 前田良商店 | 明治からの創業 歴史が刻む前田良の原皮
出席者に聞くと「見たいけど怖い、と散々悩みました」という声もちらほらとありました。
前田良商店さんも「いいの、見せて?匂いもするし、生皮だよ?」というアドバイスも。
バスの中で「もし気持ち悪くなった、という場合は黙って外に出ておいてください」という忠告だけして見学に。

塩漬工程とは、、
屠畜場から来た生皮に塩をまぶして付ける工程。
この工程で革が穴が開いている開いていない、などの選別を行い、水分を抜いていく。
水分を抜かないとバクテリアが繁殖し革に穴が開いてしまう。
詳しくは下記のリンクや動画参照
革塩漬けの会社を見てきたよ: レザークラフト・フェニックス
ちょうど行った時に塩漬を行ったり、生皮が届いたり、などのラッキータイミング。


今ついた生皮は?
「堺の屠畜場から来たものですね。
88枚あります」
今日は何枚塩漬したんですか?
「400枚。多くも少なくもなく、ですね。
これらの皮を今日中に塩漬します」
なして今日中?
「今日中に塩漬しないと皮が痛みます。
たとえ夜10時だろうが11時になろうが今日中に塩漬しますよ。
東京の方は枚数が多いので塩分濃い目の塩水につけて翌日などありますが、大阪では今日中にやってしまいますね」
塩は特殊な塩ですか?
「さらっさらな塩だと作業しづらいのでちょっと水分を含んだものを使います。
うどん屋さんなども使っているような塩ですよ。」
ほへ〜
「工程の中で穴が開いているかどうかなどもチェックしますね。
で、これらを毛ごと塩漬けして1周間ほど後にタンナーに送ります。
でも最近は国内原皮の需要が高まっているので2日で出荷してくれ、と言われたりもします。
その場合は『届いたらすぐ鞣工程に入ってくれ』と言っていますね。
放置されるとバクテリア繁殖します。」
などなどの話から
・国内原皮需要の高まりは何故か?
・中国にまで出荷するのは何故か
・米国産原皮・国産原皮、どう違うのか?
・国内ではなぜ未だに手で皮を剥がすのか
などなど。
質問にも細かく答えていただきありがとうございました。
出席者の方にどうでした?と聞くと
「自分たちは皮から革を使っているんだな、とよくわかった」「出席するか散々悩んだけど見て良かった」
「気分悪くなどはならなかった」
とのことでした。
15時 寿屋さん・ミヤツグさん到着。
型押しやプリント、舶来物が得意な寿屋さん、爬虫類やクローム革が得意なミヤツグさんにも立ち寄りました。


16時20分まで各革屋さんで自由行動。ここで解散。
ジャパンレザーアワードにいく人はそのままバスで阪急梅田まで移動してもらいました。
ジャパンレザーアワード懇親会の様子はまた違うblogで。。
出席者の方々、お疲れ様でした。
見学先として応じてくださった関西整靴さん、割り漉き屋さん、前田良商店さんも快く応じて下さりありがとうございました。
スポンサーになっていただいたフェニックスさん、寿屋さん、ミヤツグさんもありがとうございました。
ちなみに上記ツアーに加えてタイコ製作会社さんの見学も入れようかと思ったが無理に入れなくて良かった、と結果論。
今後も「本日は革日和」では各種セミナーを企画しています。
そろそろ一人で何かやるのは限度が来ていますので手伝ってあげる、という奇特な方を募集していますm(__)m
FB=本日は革日和
タグ:ジャパンレザーアワード
五右衛門の斬鉄剣が実在するならあんな感じですよ。
斬鉄剣か。。的確な表現ですね
バスガイドさんとしてはこれで何かケガでもされたら、と怖くはありますねぇ。
私個人はああいう危険なものを見ると手を突っ込みたくなるので触れず触らずを貫いていますわ