フェニックスの高嶋です。
「コードバンで作ってみた」2回目です。
ちょっとづつ扱いに慣れてきました。
今回はコバ仕上げ等がメイン。
〜床面仕上げ〜
フェニックスのオイルコードバンはタンニン仕上げなので、トコノールで仕上げ可能。
床面は殆んど毛羽などはなく、整っているため仕上げなくても良いくらい。
一応トコノールを塗ってみましたが、あまり変化は無く、若干色が濃くなったくらい。
やらなくても良いがやった方が良いカモ。
そのくらいでいいんではないでしょうか?
〜コバ磨き〜
コバはみなさんこだわる部分だと思いますが、コードバンに関しては、とても仕上げやすいな。
という印象です。
もともとよく繊維が詰まっているので軽く磨いただけでも、艶が出て美しいコバが出来上がります。
今回は400番の耐水ペーパー→染料を入れる→トコノールを塗布→スリッカーで磨く→600番ペーパー→トコノール→スリッカー→ウエスで磨く
という順番。(特に変わった事はしてません・・・)
みなさん色々な方法で仕上げをすると思いますが、コバをいかに簡単に、美しく仕上げるかは
・どの仕上げ剤を使うか。
・どういった仕上げ方をするのか
というよりも、
・どの革(部位)を使うか。
・どれだけきちんと接着や裁断ができているか
で決まります。
このへんのキモは過去のblog記事なんかも参考にしてもらえれば良いかと思います。
柔らかい革のコバ仕上げってどうやるの?
コバ仕上げや段漉きに使える豆カンナ
また当店スタッフのムラキが行うワークショップなんかも好評ですね。
毎回の満席にみなさんのコバ仕上げの関心の高さが伺えます。
また近日開催予定ですよね〜ムラキさん!?
本日は革日和ぷち 技術ワークショップ3連 4/21(日)
ちなみに染色に使った染料は「クラフト染料」のこげ茶です。
特にどの染料が良いというこだわりはないので、1番身近にあった染料を使っています。
色付きのコバ仕上げ剤を使うと自然な風合いが損なわれるので、個人的にはタンニン革には染
料とトコノールでの仕上げ方が好みです。
あ、吟面にトコノールや水分がつくとえらいことになるのでお気をつけて・・・
そのへんはまた次回に。
接着は吟面がツルツルなのでカッターナイフの刃を立ててしっかり荒らします。
ツルツルの面には接着しづらいですからね
接着剤はGクリアー。
通常のゴム糊と違い、1度貼ったらはがせないので慎重に。
さて次回は菱目打ちで縫い穴を開け、縫っていきます。